フリーライター、書くヒト

フリーライターの篠原修司が書くブログ。実際に働きながら身につけた文章のテクニックやネット炎上の事例、フリーランスについてのあれこれを書いてます。

漫画『本日わたしは炎上しました』作者、6年前のヘイトスピーチが原因で炎上して謝罪

 6月24日、月刊誌『まんがタイムきららMAX』で漫画『本日わたしは炎上しました』を連載している作者のどげざさんが、過去にヘイトスピーチを投稿していたことが判明して炎上。翌25日に謝罪しました。

炎上までの流れ

 6月24日、どげざさんが過去にヘイトスピーチを行っていたことが発見される。

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 それにあわせてLGBTや生活保護者への差別的発言も掘り起こされる事態に。

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翌25日、どげざさんが謝罪をツイートしました。

 しかしながらいまだに差別的なツイートが残っているようです。

どげざさん謝罪ツイート全文(原文ママ)

私どげざの過去のツイートにて特定の人種への蔑称を使用しヘイトスピーチだと思われてしまう表現
及び特定の方々を不快にさせる表現を使用しご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

6年前の発言当時の私は19歳と若く、注目されることも無かった為に言葉を選ぶという最低限のマナーを欠いておりました。
また、当時の発言が現在の特定の方々に影響を与え不快感を与えるとは思考が及ばずこのようにお騒がせする形となりました。

該当の2012年当時のツイート、及び現在に至るまでの私が行った蔑称を含む可能性のある不特定多数のツイートに関しましては
これ以上不快な方を増やすことのは無いよう削除という形で対処致します。

今後はこのような不用意な発言を自粛し不快に感じる方を増やさぬよう配慮し発言して参ります。
改めまして、私どげざの過去の発言で特定の方々を不快にさせご迷惑をおかけしたことを深くお詫び致します。

https://twitter.com/nekonekocha/status/1011107241330556930

謝罪文の内容は危うい

 上記の謝罪文はおそらくどげざさん個人が作成し、個人の責任で公開したものだと推測します。

 というのも、謝罪文としては危ういところが多々あるからです。

ヘイトスピーチだと思われてしまう表現

 明らかにヘイトスピーチでした。「思われてしまう」というのは「人によってはヘイトスピーチではない」と言い訳していると受け取れられてしまいます。

6年前の発言当時の私は19歳と若く

 少年であることを理由に酌量を求めるのは手法としては悪くありません。しかし、それを自分で言うべきではありません。きらら編集部など、自分ではない人の口から語って貰う方が効果があります。

 また、「6年前」と過去のことを強調するのも「昔のことだから許されると思っているのか!」と批判者の怒りを買ってしまいます。この場合は「2012年9月にツイートを行った当時は~」など、日付を説明することで「古い」ことを伝えた方が良いと思います。

蔑称を含む可能性のある不特定多数のツイート

 チョンはあきらかに蔑称です。

これ以上不快な方を増やす

 不快に思われる方。「不快な方」はちょっと……。

増やすことのは無いよう

 「増やすことの無いよう」。誤字があると読んだ相手に「謝罪文なのに見直しもしていない」という印象を与えてしまいます。

不快にさせご迷惑をおかけしたこと

 ご迷惑をおかけしたのではなく、不快にさせたことです。

 全体的に政治家が使うような「誤解を招いた謝罪」、「謝っているようで謝っていない」文章になっています。

 本人にそのような考えはなく、個人による謝罪のためこのような文章になっているのだと思われますが、公開する前に一度編集部やほかの人に相談するべきでした。

 なお、上述の「こんなツイートがまだ残ってるあたり」の指摘でわかるとおり、本人は現在でも差別的な意識を持っていると考えられるため、匿名アカウントを作成してそちらで不満をツイートするようにした方が良いでしょう。

どうすれば炎上を防げたか?

 俳優の夏目雄大さんの事例や、『二度目の人生を異世界で』原作者の事例など、過去のツイートが原因で炎上する事態がたびたび起きています。

 プロとしてデビューすることがきまった段階で、過去のツイートをすべて削除する対応が良いと思われます。

www.kakuhito.net

炎上の結果起きたこと

 どげざさんが謝罪しました。

 連載への影響は今のところ見られません。