フリーライター、書くヒト

フリーライターの篠原修司が書くブログ。実際に働きながら身につけた文章のテクニックやネット炎上の事例、フリーランスについてのあれこれを書いてます。

花壇へのカメラ三脚侵入を注意したら殴られたので動画アップ→「投稿者の三脚なのでは?」との勘違い指摘によりアカウント削除まで追い込まれる炎上事件

 6月24日、個人ユーザーAが花壇にカメラの三脚を入れた男性を注意したところ、逆ギレされて殴られたためその様子をTwitterにアップしました。しかし、本当かどうか疑った別のユーザーが「カメラは投稿者のもので殴った人は無罪なのでは?」との推理をツイート。「嘘つきめ」との批判が投稿者に集まり炎上しましたが、結局は疑ったユーザーの勘違いでした。

炎上までの流れ

 6月24日、個人ユーザーAがTwitterに「三脚を花壇に入れているかたを注意したら殴られた」とその様子を動画付きでアップ(モザイクは筆者編集)。

f:id:digimaga:20180628225135j:plain

 動画は初老の男性がユーザーを殴る2秒ほどの短いもの。

 当初は動画をアップしたユーザーに同情が集まりました。

 6月25日、投稿を見たユーザーBが殴った男性がゴム手袋をしていることから、「写真を撮るときにゴム手袋をするのはおかしいのではないか? じつはあなたが三脚を入れたのではないか?」とツイート。

 また、別のユーザーCが「ネームプレートのようなものを下げており、花壇の職員だったのでは」とツイート。

 これを受けて投稿者に批判が集まり、投稿者はアカウントを非公開に。

 しかしながらこの“アカウントの非公開”が「嘘がバレて逃げた」と思われてさらに批判が集中する事態に。プロフィールに自身がカメラマンであると記載されていることもログから発見され、炎上が加速しました。

 同日、ユーザーBが「ゴム手袋をカメラ撮影の際に利用することがある」、「撮影機材を首から下げている」とほかのユーザーから伝えられ、疑ったことを謝罪しました。

 また、ユーザーCも「殴ってきた男性の首にカメラのリモコンが確認された」と、疑ったことを謝罪しました。

 6月26日、投稿者である個人ユーザーAがアカウントを削除しました。

どうすれば炎上を防げたか?

 マナーの悪いカメラマンを注意しただけなのに、逆ギレされて殴られたことからくる怒りはとてもよくわかります。

 しかし、だからといって相手の顔がわかる状態で動画をアップしてはいけません。

 法律家ではないため明確なことは言えませんが、プライバシーや肖像権の侵害、名誉毀損にあたる可能性があります(参考:プライバシーの侵害と肖像権!他人にSNSで勝手に個人画像を載せられた | 弁護士相談Cafe)。

 また、アップされた動画が短く、見た人が全体像が把握できないのもマイナスです。

 「花壇に三脚を入れたいけませんよ」→殴られる、という流れの動画であれば、そもそも疑われることはなかったでしょう。

 おそらくその前後に投稿者の個人情報がわかるようなものが写っていたのだと思いますが、公開された動画があまりにも短すぎるため疑うユーザーが出てきてしまいました。

 最後に、投稿者が何の反論もしていないため、実際にどのような状況だったのかは全くわかりません。現時点では「投稿内容は真実だったのだろう」というレベルです。

なぜ疑われてしまうのか?

 注目を浴びたいがために嘘をつくユーザーが増えており、そのため何か盛り上がりそうなことをツイートすると一定数のユーザーに「嘘ではないか?」と疑われる土台がTwitterにできてしまっています(参考:嘘松とは (ウソマツとは) [単語記事] - ニコニコ大百科)。

 また、2017年に混入事件が話題になっていた際、「コンビニで購入したおにぎりに虫が入っていた」と実際に自作自演した人がいました。

 このため、今度は嘘を暴いて注目を浴びたい人が拡散したツイートが事実なのかどうか検証する流れもできています。

 社会悪を正したい、この件に関しては自分が絶対に正しくどこまでもやり合うつもりがある、という気持ちがないかぎり、Twitterに相手の悪を批判することを投稿しない方が良いです。

 というのもアップした動画がたとえ全体像がわかるものだろうと、見ることなく「お前嘘ついてるだろ?」ときめつけてくるユーザーがいるからです。

炎上の結果起きたこと

 動画の投稿者Aがアカウントを削除しました。一時的なものか恒久的なものかはわかりません。